BAGS

柿布の手染め袋

岐阜県揖斐川町の農家さんが作る柿渋を使用しています。
茶畑や屋敷林に植えられた田村柿を、タンニンが多く含まれる
お盆の頃に青柿のまま収穫、その日中に粉砕機で絞り濾し、
酸化、硬化しないよう密封した容器に入れて冷暗所で保管、
三年以上かけて発酵、熟成させています。
揖斐川町は明治中期より柿渋の生産が始まりました。
その数は次第に減りつつありますが、数軒の農家さんが伝統を守り、
生産を続けています。

仕上げに無花果の枝木を燃やして作った灰汁を使用することで、
様々な色味に変化しています。堅牢度や繊維の柔軟性も得られます。

亜麻の野菜袋

亜麻(リネン)は、水を通すほど強度が増し、汚れが付きにくく、落ちやすい特徴があります。また、繊維に空気が通りやすいため、通気性に優れ、抗菌性が高く、清潔感を保持できるので、野菜袋に最適な生地です。野菜をポリ袋に入れて保管すると、野菜から出る湿気で傷んできます。また、野菜をそのまま冷蔵室に入れておくと、乾燥して葉っぱがチリチリになることがあります。

『柿布』の野菜袋は、野菜が呼吸しても蒸れることなく、適度な通気性と保湿性を保ちます。根菜はそのまま、葉物野菜はキッチンペーパーで巻いてから袋に入れて、乾燥しないよう付属のクリップで止めておくと長持ちします。

綿の手提袋

愛知県知多半島で生産している知多木綿(コットン)を使用しています。旧式のシャトル織機で織り上げ、緩やかな水流の釜の中で数日かけて不純物を落とす和晒の工程を経て仕上げられた生地は、しなやかできめ細かく、柿渋も浸透しやすくなります。天気の良い日に、染色と天日干しを幾度も繰り返して、革のような、木肌のような、使い込むほどに味わいの出る強度な生地に仕上げています。

丈夫で長持ちする手提袋は、上部を折り曲げて、クラッチバッグのような使い方もできます。手提袋の中に、別売りの野菜袋をインナーバッグとして入れることも可能です。